石川の四季のさかな

アジ

- プロフィール -

鰺には、マアジ、マルアジ、ムロアジなど日本近海では20種類近く獲れますがその多くはマアジです。石川県では6~8月に定置網やまき網などで多く漁獲され、漁獲高は全国でも上位に位置しています。

鯵の特徴は、何といっても魚体の側線に沿って「ぜいご」と呼ばれる尖った硬い鱗が並んでいることです。

石川県を代表する発酵食品の一つに「なれずし」がありますが、これは小振りの鯵を塩とごはんを使って漬込み熟成させたもの。昔から一般家庭でも保存食として作られました。今でも祭の日には「鯵のすす」と呼んで親しんで食べられています。


- メモ -

アジの名前の由来は、まさに味の良い魚だから「アジ」といわれ、大きさによって、アジ仔、豆アジ、小アジ、中アジ、30センチ以上になると大アジなどと呼ばれます。

マアジ料理に「アジのタタキ」があります。これは獲れたばかりのアジを船上で捌いて食べた漁師料理のひとつ。ぶつ切りしてトントンたたいたところがらタタキとよばれたものです。

アジを三枚におろし皮をむいて細かくたたき、味噌や大葉、生姜、ネギなどの薬味を入れ、さらにたたいたものが「アジのなめろう」です。ごはんに合うばかりではなく酒の肴にもピッタリ。是非お試しください。


アジ

レシピ

栄養 アジは、子ども達の成長にうってつけの魚です。なぜなら、たんぱく質、脂肪、ビタミン、カルシウムなどの多くの栄養素がバランスよく含まれているからです。しかもうまみ成分のイノシン産も多く含まれているため、「アジは味に通ず」などと言われております。

動脈硬化予防に期待できるタウリンや血圧を下げるカリウムなども含まれ見逃せない魚です。

小アジの南蛮漬け

アジの栄養を丸ごといただく

材料(4人分)

  • 小アジ・・・・・・・8匹
  • 玉ねぎ、人参、ピーマンなどの好みの野菜
  • 片栗粉・・・・・・・適量
  • A:南蛮ダレ
    • だし汁・・・・・・・200ml
    • 砂糖・・・・・・・・大匙3
    • しょうゆ・・・・・・大匙3
    • 酢・・・・・・・・・100ml
    • きざみ赤唐辛子・・・少々

作り方

  • 小アジはウロコやゼイゴ、内臓を取ってサッと洗い、水気を拭き取って塩こしょうする。
  • 玉ねぎ、人参、ピーマンなど薄くスライスする。
  • Aの南蛮ダレの材料をひと煮立ちさせて冷ましておく。
  • 小アジに片栗粉をまぶしてカリッと揚げる。
    熱々を南蛮ダレに絡めるように漬ける。
    スライスした野菜もタレに絡める。
    器にタレごと盛りつけ完成。

ポイント

たくさん作れば2~3日の常備菜にもなります。

アジのたたき

手軽に出来るスピードメニュー

材料(4人分)

  • アジの三枚おろし・・・・・約3匹分
  • 大葉・・・・・・・・・・・4枚
  • ねぎ・・・・・・・・・・・好みの分量
  • 味噌・・・・・・・・・・・大匙4
  • 生姜・・・・・・・・・・・適量
  • 酒・・・・・・・・・・・・小匙2

作り方

  • 3枚おろしのアジは皮をむく。サッと水洗いして水気を取り細く切っておく。
  • 薬味類(大葉、ねぎ、生姜)は刻んでおく。
  • 1のアジに酒を振りかけ、薬味と味噌を合わせてトントンたたく。

ポイント

熱々のご飯やお酒のつまみに合います。

アジの酢じめ

ヘルシーなあっさりメニュー

材料(4人分)

  • アジの三枚おろし・・・・・・・・約2匹分
  • 大根おろし・・・・・・・・・・・適量
  • きざみメカブ(なくてもよい)
  • A:漬け酢
    • 酢・・・・・・・・・・・2カップ
    • 塩・・・・・・・・・・・大匙2

作り方

  • 3枚に下ろしたアジに塩をふって10分程しめる。
    サッと洗って水気を拭き取り、Aの漬け酢に20~30分浸す。
    取り出して食べやすい大きさに切る。
  • 大根おろしやきざみメカブと合えていただく。

ポイント

酢ジメの身はそのまま食べてもおいしいです。