漁師の仕事とは

新人漁師から一言

頑張りが目に見える、やりがいある仕事:金城水産 森楓登さん

実家は農業を営むも漁師に憧れる

子供の頃に、大間のマグロの一本釣りのテレビ番組を見て、海の男がとてもかっこよく見えました。
地元を離れ、水産コースのある高校に進み、寮生活を送りながら漁業の基本を教わり、そこで船舶の免許も取得できました。
石川県漁協の漁業体験制度も利用し、漁師になることを決めました。

1年目の下っ端なのでとにかく何でもやっています

毎朝午前2時に起きて、3時に出港します。船ではウインチを操作したり、魚をすくったり、移動時間にデッキを清掃したり、やることはたくさんありますが、指示が出る前にできるだけ自分から動くよう心掛けています。
帰港は8時頃で、朝食を乗組員のみんなでとった後、夕競りに出荷するために魚を選別し、計量します。定置網にはたくさんの種類の魚が入るので手分けして作業します。昼前にはすべて終わり、夕方の競りの準備まで自由時間です。
漁期中は時化でないと休みはありませんが、休漁期の冬に長い連休があると聞いているので、メリハリがあっていいと思います。

魚が刺さり、クラゲが飛んでくる

辛かったことは特にありませんが、魚をつかむときにひれのとげを握ってしまうときがあり、痛いです。
また、魚が跳ねることでクラゲが顔に飛んでくることがあり、かゆいです。
重いものを持ったり、引っぱったりする覚悟はあったのですが、こんな悩みは思いもしませんでした。

頑張りが給料に直結する

漁師を目指している方に伝えるとすれば、海での作業なので危険は伴うし、体力も当然必要ですから、生半可な気持ちではやれないと思います。
ただ、水揚げに応じて手当が乗るので、「魚が多い=時間がかかり大変」ですが、残業があることが給料を上げることになり、普通の会社勤めの同級生にうらやましく思われていて、それがやりがいです。

夢は自分の船を持って、漁業をすること:諏訪丸 菅野竜也さん

漁師だった祖父に憧れて

漁師町である蛸島町に生まれ、祖父が漁師だったことから、「漁業・漁師」に憧れを感じ県立能登高校地域創造課水産コースで学んでいました。
現在は、諏訪丸の甲板員として網の修繕や漁獲物の選別・箱詰め作業等をし、技術や知識の習得に頑張っています。
漁師となって新鮮な魚が食べられることに喜びを感じる一方、時化の時などに船酔いに悩まされることに辛さを感じます。

今は漁師の仕事にやりがいを感じることが多い

きついと思う事もありますが、漁師という仕事全般にやりがいを感じることが現在は多いように思います。
これからも漁業に対する知識や技術をより多く学び、いつかは自分の船を持ち漁業をやっていくことが夢です。